皆さんこんにちは!
株式会社ライズの更新担当の中西です!
さて今日は
安全をお届けシリーズ~part9~
ということで、今回は、実在した用心棒として有名な人物たちを紹介し、その背景や活躍した時代について深く掘り下げていきます♪
「用心棒」と聞くと、映画や時代劇に登場する剣豪たちの姿を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、用心棒は単なる剣士ではなく、実際の江戸時代や明治時代には、商人や大名、豪商などの身辺警護を行う「プロの護衛」として活躍していました。
1. 用心棒とは?|その役割と背景
① 用心棒の役割
用心棒とは、金銭を受け取って依頼人の身辺警護やトラブル対応を行う職業のことです。特に江戸時代の商人や大名などは、財産や命を狙われることが多く、強い武士や浪人を雇って警備を強化していました。
用心棒の主な役割は以下の通りです。
- 商人や豪商の護衛(強盗や押し込み対策)
- 大名や藩士の護衛(暗殺や襲撃の防止)
- 賭場や遊郭の用心棒(暴れ客の制圧)
- 街の治安維持(町人が自主的に雇う場合も)
幕末には、政治的な暗殺事件が多発したため、尊王攘夷派や幕府関係者の護衛としても用心棒が活躍しました。
2. 実在した有名な用心棒たち
① 宮本武蔵|剣豪としても名高い伝説の用心棒
宮本武蔵(1584年?〜1645年)は、「五輪書」を著した剣豪として有名ですが、実は若い頃に用心棒の仕事をしていたという記録があります。
● 用心棒としての活躍
- 武蔵は諸国を巡る中で、豪商や武家の依頼を受け、護衛や決闘の代理を務めたとされています。
- 京都の吉岡一門との戦いでも、吉岡側の商人たちが武蔵を警戒し、用心棒を雇ったと伝えられています。
- 武蔵は戦場での経験が豊富であり、単なる用心棒ではなく、戦略家としての能力も発揮しました。
武蔵は最終的に細川家に仕えますが、それまでは自由な浪人として生き、護衛や決闘を繰り返すことで名声を得ました。
② 柳生十兵衛|幕府の隠密警護を務めた剣士
柳生十兵衛(1607年〜1650年)は、徳川幕府の剣術指南役であった柳生宗矩の息子であり、剣の達人として名を馳せました。
● 用心棒としての活躍
- 徳川家光の側近として、江戸城内外で警護の任務に就いた。
- 公式な記録には残されていないが、「幕府の隠密(忍者的な役割)」として、敵対勢力の監視や護衛をしていたといわれる。
- 柳生新陰流の剣術を駆使し、敵対勢力の刺客と戦ったという逸話が多数残る。
彼は一般的な「雇われ用心棒」ではありませんが、幕府内部の要人警護を務めた点で、歴史的に重要な存在でした。
③ 田宮坊太郎|江戸で名を馳せた最強の用心棒
田宮坊太郎(生没年不詳)は、江戸時代に実在したとされる用心棒で、その武勇伝は数多く語り継がれています。
● 用心棒としての活躍
- 江戸の賭場や料亭で雇われ、暴れ者を制圧する役割を果たしていた。
- 剣術に秀でており、**「無敗の用心棒」**として恐れられた。
- 商人や大名が彼を雇い、暗殺や強盗から身を守ったと伝えられる。
田宮坊太郎の実像については不明な点が多いですが、「江戸の最強用心棒」として、数々の伝説が残されています。
④ 佐々木只三郎|幕末の新選組と共に戦った用心棒
佐々木只三郎(1833年〜1868年)は、新選組とも関係の深い剣士であり、幕末の京都で多くの要人警護を務めた用心棒の一人です。
● 用心棒としての活躍
- 京都の幕府関係者や商人たちの護衛を行い、倒幕派の刺客から守った。
- **坂本龍馬暗殺事件(近江屋事件)**では、新選組や幕府の刺客として動いた可能性が高い。
- 戊辰戦争では幕府側に立ち、最後まで戦い抜いた。
彼は単なる剣士ではなく、政治的な影響力も持つ「用心棒兼スパイ」のような存在でした。
3. 用心棒文化が消えた理由|近代化と治安の変化
江戸時代までは「個人で護衛を雇う」ことが一般的でしたが、明治時代に入ると警察制度が確立され、民間の用心棒は徐々に姿を消していきました。
① 警察制度の確立(1874年〜)
明治政府は1874年に警察制度を導入し、治安維持を国家の役割としました。これにより、用心棒が担っていた護衛の役割は、警察官が引き継ぐ形となりました。
② 近代化による暴力の規制
- 江戸時代は「仇討ち」や「決闘」が合法だったが、明治政府はこれを禁止。
- 武士階級の廃止により、剣術を生業とする者が激減。
③ 現代の警備業への変化
用心棒文化は消えましたが、その流れは現代の警備会社やボディーガード業へと受け継がれています。今では、セキュリティ会社が企業の警備を担当し、政治家や著名人はプロのSP(セキュリティ・ポリス)を雇う形に変化しています。
4. まとめ|用心棒から現代の警備業へ
用心棒は、江戸時代から明治初期にかけて、日本の治安を支えた重要な存在でした。宮本武蔵や柳生十兵衛のような剣豪たちは、単なる戦士ではなく、時には要人を護るプロフェッショナルでもありました。
しかし、近代国家の成立とともに、警察制度が整備され、用心棒は徐々に消えていきました。とはいえ、その役割は現代の警備業やボディーガードへと受け継がれ、今なお形を変えて存在し続けています。
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